初の外国籍女流棋士カロリーナ・ステチェンスカ

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出典http://newsgeinou.blog.so-net.ne.jp/2013-05-20


今回は初の外国人女流棋士として話題のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級について紹介していきます。


ポーランド人の彼女は漫画の「NARUTO」を通して「将棋」の存在を知ることになります。


そしてその「NARUTO」の登場人物の中で彼女が一番好きだったのが「奈良シカマル」という頭脳派忍者キャラクター


シカマルが趣味としている将棋に興味をもった彼女はインターネットの将棋対戦サイト「81dojo」で対戦したり、将棋の勉強を始めます。


その勉強時間なんと毎日5時間


しかも学校に通っていたため、勉強できるのは家に帰ってから。


家に帰ったらもう「ほぼ将棋」みたいな生活だったんでしょうか


彼女が将棋を始めたのが2008年、それから3年後の2011年にフランスで行われた国際将棋フェスティバルで女性最高の4位となります。


この時すでに海外では女性の中で一番強かったかもしれません。


2012年には、海外招待選手として女流王座戦に出場し、予選1回戦で女流棋士の高群佐知子を破り、女流棋士に初めて勝利した外国籍のアマチュア女性選手となります。


その翌年、研修会のC2に合格し、外国籍の女性として初の研修会入会者となります。

 

ちなみに師匠は片上大輔六段です。

 

その後2015年には女流3級になったものの女流3級とは正式な女流棋士ではなく、2年間以内に女流2級に昇級することで、初めて正式な女流棋士として認められます。


自動車免許でいう「仮免許」みたいな感じです。


「ワタシ将棋のために家族も国も友達も捨てましたカラ」とカロリーナさんが言っていたエピソードがあります。


対局に負けると帰りの電車で一人で泣いていたそうな…


女流3級になってから二度も女流2級に昇級する一番を落としている彼女、女流3級になってからは苦しい日々が続いていたんですね。


そして2017年、貞升南女流初段(30)に92手で勝ち、規定を満たして女流棋士正資格となる女流2級に昇級しました。


この対局は終盤に入り敗勢となったカロリーナさんが奇跡のような大逆転で勝利します。


「最後は頭が真っ白になりました。絶対に詰むのに手が見えなくなった。」


カロリーナ女流は貞升が投了を告げると、目尻にあふれ出る涙をぬぐい、「言葉に出来ない…。将棋と出会ってよかった。人生の目的になったから」と対局後に涙ながらに語っています。


カロリーナさんは「盤上には神様はいません。自分の力を信じるしかないのです。」と年齢規定の迫った当時の高浜愛子女流3級に言っていたような記憶があります。


しかし、この大逆転昇級の一局に彼女は盤上に神様を見たのかもしれません。

  


2017年には2級そして4月には1級となりました。


カロリーナさんはもう女流1級なんですね。


今後は外国籍の棋士初のタイトル獲得とかもあるかもしれませんね。


今後の活躍がさらに期待されます。

 

 

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