将棋のプロ棋士の収入や年収の話
「棋士ってどこからお金もらってるの?」
「年収はどれくらい?」
「今話題の中学生棋士藤井聡太四段はどれくらいもらっているの?」
などなど将棋界とお金については未知の領域
今回は気になる将棋のプロ棋士の収入について紹介したいと思います。
【基本給】
まずプロ棋士はサラリーマンと同じように基本給が日本将棋連盟から毎月支払われます。
基本給は順位戦と呼ばれるクラスによって比例しています。
- 名人クラス :約100~200万円
- A級 :約65万円
- B級1組 :約50万円
- B級2組 :約30万円
- C級1組 :約20万円
- C級2組 :約15万円
- フリークラス :約10万円
こんな感じです。
しかも夏と冬にそれぞれボーナスもあり基本給の二ヶ月分が支払われます!
以前は夏のボーナスのことを「氷代」、冬のそれを「餅代」と呼んでいたそうです。
さらにこれだけではありません。
【対局料と賞金】
対局料というのがプロ棋士には支払われます。いわゆるファイトマネーです。
藤井聡太四段が闘った竜王戦決勝トーナメント一回戦の増田四段戦では46万円の対局料が出ています。
たった一局にです。
当時14歳の彼は一日で46万円もの大金を手にしていたのです。
ちなみにこれは対局料なので負けてももらえます。
そして続く二回戦では敗れはしましたが、佐々木勇気六段と対局しており、この時の対局料は52万円!!
いや~羨ましいぐらいもらってますね~
トーナメントの場合勝ち進むごとに対局料は上がっていき、さらに優勝すると対局料とは別に賞金ももらえます。
竜王戦の場合は棋界最高の4320万円が賞金となっています。
ちなみにタイトル戦別での優勝賞金はこのような感じになります。
- 竜王戦 4320万円
- 名人戦 2000万円
- 叡王戦 2000万円
- 王位戦 1000万円
- 王座戦 800万円
- 棋王戦 600万円
- 王将戦 300万円
- 棋聖戦 300万円
そしてこちらが一般棋戦の優勝賞金
- 朝日杯 1000万円
- NHK杯 500万円
- 銀河戦 非公開
- JT杯 500万円
- 新人王戦 200万円
これらの対局料や賞金はそれぞれのタイトル戦や棋戦のスポンサーから支払われます。そのスポンサーとなってのはほとんどが新聞社で、今年度新たにドワンゴがスポンサーとして叡王戦が設立されました。
【対局料ランキング】
一番稼いでいる棋士は誰か?気になったので調べてみました。
2016年度の対局料ランキングです。
- 1位 羽生善治 三冠 9150万円
- 2位 渡辺 明 竜王 7390万円
- 3位 佐藤天彦 名人 5722万円
- 4位 糸谷哲郎 八段 3543万円
- 5位 山崎隆之 八段 3206万円
- 6位 郷田真隆 王将 3185万円
- 7位 豊島将之 七段 2492万円
- 8位 丸山忠久 九段 2210万円
- 9位 三浦弘行 九段 1997万円
- 10位 深浦康市 九段 1849万円
一位はやっぱり羽生さん
対局料だけでこの額ですので、著書の印税とかテレビ番組等の出演料も含めるとどのくらいになるのか想像もつきません。
一般的な棋士の年収は平均して約500万円と言われており、日本人の平均年収は約400万円なのでプロ棋士は稼げる職業と言っていいと思います。
ちなみに藤井聡太四段ですが、もうすでに今年度は対局料だけで400万円を超えています。
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